油と消化の仕組みを札幌の機能改善の現場から考える
2026/08/03
【札幌の機能改善ピラティスの現場より】
油っぽい料理でお腹を壊すのは、膵臓だけが原因ではない?身体調律から考える「消化しやすい身体」
足腰の調子を直しにきているうちに、こんな相談を受けることがあります。
「揚げ物を食べるとすぐにお腹を壊してしまう…」
「昔より脂っこいものが苦手になった…」
このようなお悩みを抱えて
お話をされる方は少なくありません。
「膵臓が弱いのでは?」と心配される方もいますが、実は油の消化には膵臓・胆のう・小腸・自律神経がチームとなって働いています。
今回は、身体調律の視点も交えながら、油の消化についてご紹介します。
油はどこで消化されるの?
油は胃ではほとんど消化されず、十二指腸から小腸で本格的に分解・吸収されます。
その際に重要なのが2つの働きです。
まず一つ目は胆汁です。
肝臓で作られ、胆のうに蓄えられた胆汁は、油を細かく乳化し、消化しやすい状態へ変えます。
そして二つ目が膵臓から分泌される膵液です。
膵液に含まれる「リパーゼ」という酵素が脂肪を分解し、小腸で吸収できる形にしてくれます。
つまり、
- 胆汁=油を細かくする
- 膵液=油を分解する
という役割分担があります。
油で下痢をする=膵臓が悪い?
必ずしもそうとは限りません。
もちろん、慢性膵炎などで膵液が十分に分泌されない場合には、脂肪を消化できず下痢や脂肪便になることがあります。
しかし実際には、
- 胆のうの働きの低下
- 小腸での吸収機能
- ストレスによる自律神経の乱れ
- 一度に大量の脂質を摂取したこと
- 過敏性腸症候群(IBS)
など、さまざまな要因が関係しています。
「油で下痢をする=膵臓」と決めつけるのではなく、身体全体の状態をみることが大切です。
東洋医学では「脾」の働き
東洋医学では、膵臓という考え方ではなく、「脾(ひ)」が消化吸収を担うと考えます。
脾は食べ物から栄養を取り込み、全身へ運ぶ役割があります。
脾の働きが低下すると、
- 下痢しやすい
- 食後に眠くなる
- 疲れやすい
- むくみやすい
- 筋肉がつきにくい
といった症状が現れると考えられています。
現代医学でいう消化機能や自律神経の働きと重なる部分も多く、興味深い考え方です。
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<身体調律・ピラティスでできること>
「膵臓を鍛える」ことはできません。
しかし、消化器が働きやすい身体環境を整えることは期待できます。
例えば、
1、横隔膜の動き
深い呼吸によって横隔膜が大きく動くと、腹腔内の圧力が変化し、内臓がやさしく動かされます。
2、胸郭の柔軟性
胸郭が硬く浅い呼吸になると、交感神経が優位になりやすく、消化機能にも影響する可能性があります。
3、腹部・後腹膜の柔軟性
身体調律では、腹部や後腹膜、大腰筋周囲の緊張に着目します。
これらは呼吸や姿勢だけでなく、内臓がスムーズに動ける環境づくりにも関係すると考えています。
もちろん、「身体調律で膵臓そのものの機能が改善する」と断言できる根拠はありませんし
医療機関の受診からお願いはしています。
ピラティスの効果にも個人差があります。
しかし、姿勢・呼吸・体幹の動きを整え、自律神経が働きやすい身体を目指すことは、消化器への負担を減らす一助になる可能性があります。
<身体全体を整えるという考え方>
私たちは痛みや不調があると、その場所だけに目が向きがちです。
しかし、身体は一つにつながっています。
姿勢、呼吸、筋膜、内臓、自律神経。
これらが互いに影響し合いながら、日々の健康を支えています。
お友達との食事を楽しめない。
遠出をためらってしまう。
PILATES STUDIO R-zoneの「身体調律」では、症状だけではなく、身体全体のバランスを評価し、「なぜその不調が起きているのか」を一緒に探していきます。
内臓のはたらきをよくする
ピラティス
・スタマックマッサージ
・スワン
・ロールアップ、ダウン
油っぽい食事でお腹を壊しやすい方も、「消化器の問題」と「身体全体の使い方」の両方の視点から見直してみることで、
新しい気づきが得られるかもしれません。
身体は、整えば本来の力を発揮してくれます。
その土台づくりを、私たちは身体調律という視点からサポートしています。
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