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いいピラティスでできた姿勢がキープできないのはなぜ?

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ピラティスでできた良い姿勢がキープできないのはなぜ?

ピラティスでできた良い姿勢がキープできないのはなぜ?

2026/07/23

お客様からの質問

 

「姿勢がピラティスのセッションで直ってもすぐ戻ってしまいます

なぜですか?」

 

これは

脳と密接な関係があります。

 

ピラティスでアライメントを整えても戻ってしまうのはなぜ?

 

〜大脳と神経学から考える、本当の身体の変化〜

 

「レッスン直後は姿勢が良くなったのに、翌日には元に戻ってしまいました。」

これは、機能改善を目的としたピラティスで非常によく聞く言葉です。

猫背が改善した。
腰が軽くなった。
肩が下がった。
歩きやすくなった。

 

しかし数時間、あるいは数日すると、以前の姿勢へ戻ってしまう。

「筋力が足りないから」
「ストレッチ不足だから」

もちろんそれも一つの要素です。

しかし神経科学の視点では、それだけでは説明できません。

 

実は身体を元に戻しているのは、筋肉ではなく『脳』なのです。

 

身体を動かしているのは筋肉ではなく脳

私たちは腕や脚を筋肉で動かしていると思いがちです。

 

しかし実際には、

大脳が動きを計画し、神経が命令を送り、その結果として筋肉が動いています。

つまり筋肉は実行役であり、
本当の司令塔は大脳です。

姿勢も同じです。

立ち方
歩き方
座り方
呼吸

これらは長年、大脳が学習してきた「いつものプログラム」で動いています。

 

大脳は「正しい姿勢」より「慣れた姿勢」を選ぶ

脳の最も重要な役割は、

生き延びること

です。

 

そのため脳は

「効率」
「省エネ」
「いつも通り」

を最優先します。

猫背だった人は、

猫背が安全。

反り腰だった人は、

反り腰が安全。

 

肩が上がっている人は、

肩が上がっていることが普通。

つまり脳は

現在の姿勢を正常だと認識しています。

だからレッスンで良い姿勢になっても、

脳からすると

「これはいつもと違う。」

「危険かもしれない。」

という反応になります。

その結果、

無意識に元の姿勢へ戻そうとするのです。

 

脳には身体の地図がある

大脳には身体地図(ボディマップ)があります。

 

これは身体の位置を把握するための設計図です。

 

ところが、

痛み

ケガ

長時間の同じ姿勢

運動不足

ストレス

などが続くと、

この身体地図が少しずつ曖昧になります。

 

すると脳は

本来の位置ではなく

「間違った位置」を正しいと覚えてしまいます。

 

肩はもっと下にあるはずなのに、

肩が上がった状態が普通。

骨盤は真ん中なのに、

前傾した状態が普通。

胸郭は動くはずなのに、

固まった状態が普通。

これが神経学でいう

誤った身体イメージ

です。

 

ピラティスは身体だけでなく脳を学習させる運動

本来のピラティスは、

筋トレではありません。

 

一つ一つの動きを丁寧に感じ、

呼吸を合わせ、

重心を感じ、

左右差を認識し、

関節の位置を理解する。

つまり

脳へ大量の感覚情報を送るトレーニングなのです。

動作中に

「どこが動いているか」

「どこに体重が乗っているか」

「どんな呼吸をしているか」

これらを感じることで、

大脳は少しずつ

「こちらの姿勢のほうが効率が良い。」

と学習していきます。

 

一度では書き換わらない理由

神経回路には

長年使われた道路があります。

毎日何万回も歩いてきた高速道路のようなものです。

 

一方、

新しい姿勢は細い獣道。

当然、

脳は高速道路を選びます。

だから一回姿勢が良くなっても、

元へ戻るのです。

しかし何度も繰り返すことで、

新しい道は少しずつ広がります。

 

やがて脳は

「こちらのほうが安全で楽だ。」

と判断し始めます。

 

これが神経可塑性(ニューロプラスティシティ)です。

脳は経験によって変化し続ける能力を持っています。

 

戻ることは失敗ではない

多くの人は

「戻ってしまった。」

と落ち込みます。

しかし神経学では、

戻ることは自然な現象です。

なぜなら、

脳は今まで何年、何十年も使ってきたプログラムを簡単には手放さないからです。

 

 

むしろ

戻ったことに気付けた。

違和感を感じられた。

これこそが脳の変化の第一歩です。

以前は戻っていることすら気付かなかった。

今は気付ける。

これは身体感覚が育っている証拠でもあります。

 

<PILATES STUDIO R-zoneが目指す「身体調律」という考え方>

 

R-zoneメソッドでは、

アライメントを「形」として整えるだけでは終わりません。

大切なのは、

脳がその姿勢を自然なものとして受け入れること。

そのために

・呼吸を整える

・感覚入力を増やす

・足部から情報を入れる

・視覚や前庭感覚を活用する

・背骨や胸郭のしなやかさを取り戻す

・日常動作までつなげる

 

こうした多方面から神経へアプローチし、身体全体のネットワークを再学習させていきます。

 

姿勢とは、筋肉だけで作られるものではありません。

 

脳・神経・感覚・呼吸・運動が調和した結果として現れるものです。

 

だからこそ、本当に変わる身体には時間が必要です。

 

焦らず、一歩ずつ。

身体を変えるのではなく、脳の「当たり前」を書き換えていく。

 

それが、戻りにくい身体をつくるための、本質的なピラティスであり、R-zoneが大切にしている「身体調律」の考え方です。

 

参考

姿勢キープの秘密

 

 

<仕事終わりで腰が辛くならないピラティスレッスン>

 

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