「身体は変わったのに、なぜ元に戻る? 脳と身体をつなぎ直す『身体調律』
2026/09/07
身体は整えたのに、なぜまた戻る?
―脳の「デフォルト・モード・ネットワーク」から考える身体調律
「施術を受けた直後は軽いのに、また戻ってしまう」
「ピラティスをすると姿勢が良くなる。でも数日すると元通り」
「力を抜いて、と言われても抜き方がわからない」
R-zoneでは、こうした身体の変化を筋肉や関節だけの問題として考えていません。
身体を動かしているのは筋肉ですが、その身体を「どう感じているか」「どう認識しているか」には脳が大きく関わっているからです。
そこで知っておきたいのが、
デフォルト・モード・ネットワーク(Default Mode Network:DMN)
という脳のネットワークです。
✨何もしていないとき、脳は止まっていない
私たちは、ぼーっとしているときには脳も休んでいるように感じます。
ところが実際には、何か外側の課題に集中していないときにも、脳ではさまざまな活動が起こっています。
「さっきの出来事はどういう意味だったんだろう」
「明日はどうしよう」
「私はこういう人間だ」
「以前も同じことで失敗した」
過去を振り返ったり、未来を想像したり、自分自身について考えたりする。
こうした「自分の内側」に向いた思考と深く関係しているのがDMNです。
身体調律で興味深いのは、私たちが持っている「自分の身体はこういう身体だ」という認識です。
身体にも「いつもの自分」がある
たとえば長い間、腰を緊張させて立ってきた人。
本人にとっては、その立ち方が「普通」です。
肩をすくめて仕事をしてきた人も、
片脚に体重を乗せ続けてきた人も、
お腹を固めなければ姿勢を保てないと思っている人も、
その状態を長く続ければ、
「これが自分の身体」
という感覚ができていきます。
だから、身体を一度緩めただけでは戻ってしまうことがあります。
筋肉だけの問題ではなく、
脳が持っている身体の認識と、実際の身体との間にズレが残っている
可能性があるからです。
R-zoneが「整える」だけで終わらせない理由は、ここにあります。
「正しい姿勢を教える」だけでは足りない
身体調律では、
「胸を張ってください」
「骨盤をこの位置にしてください」
「肩を下げてください」
という形だけを身体に覚え込ませることを目的にしていません。
むしろ大切にしているのは、
本人が自分の身体の変化に気づくこと。
「さっきより足裏が広く床についている」
「呼吸が背中まで入る」
「右脚に乗るのが怖くなくなった」
「肩を下げようとしなくても、首が長く感じる」
「立っているだけなのに身体が軽い」
こうした小さな感覚を拾っていきます。
ここには島皮質などが関わる「内受容感覚」や、注意・自己認識・運動制御に関係する複数の脳ネットワークが関与します。
身体調律で行いたいのは、
正解の形を外から押しつけることではなく、身体から入ってくる情報を脳がもう一度受け取りやすくすること。
そして、
「今までの身体」と「今感じている身体」の違いに気づくこと。
これが重要だと考えています。
だからR-zoneでは、ピラティスだけをしません
身体の感覚を変えるには、一つの刺激だけでは足りないことがあります。
そこでR-zoneの身体調律では、状態や目的に合わせてさまざまな刺激を使います。
・ピラティスマシンで動きを整理する。
・ボックス昇降で重心移動を感じる。
・ミニバンドで下半身の出力を引き出す。
・スマートトナーで肩まわりを刺激する。
・ケトルベルで身体に適切な負荷を与える。
・Tye4で全身のつながりやセンタリングを感じる。
さらに必要に応じて、鍼灸や手技、呼吸、足部へのアプローチなどを組み合わせる。
目的は「たくさんの種目をすること」ではありません。
刺激を変えながら、身体がどのように反応するのかを本人と一緒に探すこと。
身体が変わる。
感覚が変わる。
動きが変わる。
そして、
「私の身体はこういうもの」という認識まで少しずつ変わっていく。
ここまで含めて、R-zoneでは「身体調律」と考えています。
「治してもらう」から「自分の身体がわかる」へ
身体調律で目指しているのは、
「ここへ来なければ身体を整えられない」
という状態ではありません。
むしろ、
「今日は少し呼吸が浅い」
「右脚に乗りすぎている」
「最近、肩に力が入りやすい」
「今日は身体が軽い」
そんな変化を、自分で感じ取れる身体へ。
身体を変えるために必要なのは、筋力や柔軟性だけではありません。
自分の身体から届いている情報に気づく力も、身体能力の一つです。
脳と身体は別々ではありません。
身体から脳へ。
脳から身体へ。
そのやり取りを繰り返しながら、「今の自分」に合った動き方を探していく。
それが、
PILATES STUDIO R-zoneの身体調律です。
整えるだけではなく、
「感じられる身体」から、「自分で調整できる身体」へ。
私たちは、その過程をサポートしています。
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