札幌で腰の不調改善のためのピラティススタジオといえばPILATES STUDIO R-zoneより
2026/07/12
床反力をピラティスでどう学習するのか
「踏む力」ではなく「返ってくる力」を使える身体へ
前回の記事では、
「横方向への加速は筋力だけでは決まらない」
というお話をしました。
オーナーのWatanabeです。
では、その力を実際にどうやって身につけるのでしょうか。
その答えが、
床反力(Ground Reaction Force)を感じ、利用できる身体をつくること
です。
床反力という言葉を聞くと、難しいスポーツ科学のように感じるかもしれません。
しかし私たちは毎日、この力を使って立ち、歩き、階段を上り、踊っています。
問題は、その力を「使えているかどうか」です。
床反力とは「床が押し返してくれる力」
人が床を押すと、
床は同じ大きさの力で身体を押し返します。
これが床反力です。
ジャンプでは上方向へ。
歩行では前方向へ。
バレエでは回転方向へ。
横移動では横方向へ。
つまり、
身体は自分の筋力だけで動いているのではありません。
床から返ってきた力によって動いているのです。
ピラティスでも、この考え方は非常に重要です。
力を「出す」のではなく、「受け取る」
多くの人は、
「もっと踏んでください。」
「もっと力を入れてください。」
と言われると、
筋肉を固めてしまいます。
しかし、それでは床反力は身体の途中で止まってしまいます。
例えば、
足で床を押した瞬間、
膝が固まる。
骨盤が止まる。
胸郭が動かない。
肩に力が入る。
この状態では、
床から返ってきた力は腰や首で止まってしまいます。
その結果、
腰痛や肩こり、
動きにくさが生まれてしまいます。
R-zoneでは、
「力を出す」よりも「力を通す」こと
を大切にしています。
ピラティスは「床反力の通り道」をつくる
ピラティスでは、
足だけを見ることはありません。
まず足裏が床を感じる。
その力が足関節へ伝わる。
膝を通る。
股関節へ届く。
骨盤が受け取る。
胸郭へ流れる。
背骨を通る。
最後に頭頂までつながる。
この一本の流れをつくっていきます。
私はこれを、
「力の通り道を整える」
と表現しています。
筋力が同じでも、
この通り道がある人は軽く動きます。
逆に途中で詰まる人は、
何倍も力を使ってしまいます。
マシンピラティスが優れている理由
リフォーマーやキャデラックなどのマシンは、
スプリングの抵抗があります。
多くの方は、
「筋トレをしている」
と思われますが、
実は違います。
スプリングは、
押した力を返してくれます。
つまり、
床反力を何度も身体へ返してくれる装置なのです。
押す。
返ってくる。
受け止める。
流す。
また押す。
この繰り返しによって、
身体は自然と
「力の循環」
を覚えていきます。
だからこそ、
マシンピラティスは初心者でも身体の使い方を学びやすいのです。
身体調律では「感じること」を最優先にする
R-zoneでは、
エクササイズの回数を競うことはありません。
重要なのは、
床を押した感覚があるか。
足裏は左右均等か。
押した力が股関節まで届いたか。
胸郭が自然に運ばれたか。
身体が軽く前へ進んだか。
この感覚を一つずつ確認します。
実際には、
「力を入れてください。」
という指導よりも、
「床から押し返される感覚はありますか?」
という質問のほうが多いかもしれません。
身体は、
考えて覚えるものではなく、
感じて覚えるものだからです。
バレエで最も変わるのは”移動”
バレエでは、
脚を高く上げることや、
ターンアウトばかりが注目されます。
しかし舞台では、
その場で踊る時間よりも、
空間を移動する時間の方が圧倒的に長くあります。
舞台いっぱいに広がるワルツ。
アレグロ。
グラン・ジュテ。
アッサンブレ。
横へ流れるコーダ。
これらはすべて、
床反力を利用して移動しています。
脚力だけではありません。
床から返ってきた力を、
全身へ流せるかどうか。
そこに美しさも、
軽やかさも生まれます。
腰痛予防にもつながる理由
床反力が途中で止まる人は、
最後に腰が頑張ります。
肩も頑張ります。
首も頑張ります。
だから痛みが出ます。
逆に、
足から頭まで一本につながると、
腰は必要以上に働かなくなります。
身体全体で仕事を分担できるからです。
これが、
R-zoneでお伝えしている
「身体調律」
の考え方です。
最後に
私は今回の舞台で、
横方向への移動力不足を痛感しました。
しかし、その経験があったからこそ、
改めて確信しています。
身体は筋肉で動くのではありません。
力を感じ、受け取り、流すことで動くのです。
ピラティスは、筋力を競う運動ではありません。
床から返ってくる力を味方につけ、
その力を全身へ伝える方法を学ぶ時間です。
そして、その学びはバレエやスポーツだけでなく、
歩くこと、立つこと、階段を上ること、腰痛を予防することにもつながります。
R-zoneでは、これからも「身体調律」を通して、一人ひとりが本来持っている動きの可能性を引き出すお手伝いをしていきたいと思います。
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